乳がんのスキンスペアリングマステクトミー

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乳がんスキンスペアリングマステクトミーについてご解説!

 乳房温存術を受けたいけれど、がんが乳房内に広がっているために、温存は不可能−そんな患者さんのための手術法が「スキンスペアリングマステクトミー」です。「皮下乳腺全摘出」とも呼ばれます。

乳首と乳房の皮膚だけを残して、中身を取り除き、そこに生理食塩水のバッグを入れることで、人工的に乳房を再建します。

より自然な乳房を実現

 乳房をとっておける温存術では、おもに腫瘍が3センチ以下と小さいこと、そして周囲に広がっていないことが条件となります。

乳房内に広がっている場合は、全摘術になるのが通常ですが、腫瘍を含めた乳房の中身だけを切除し、乳頭と皮膚を残して、人工的に乳房を再建できるようにしておく画期的な方法が、スキンスペアリングマステクトミーです。

乳房をなるべく自然な形で残したい患者さんにとって、自分の本来の乳頭と皮膚を活用できるため、非常に優れた方法といえます。

またワキ下から切開することで、傷も小さく目立たず、約10センチで済むのもメリットです。乳房の形も、バッグを調節することで、ほぼ元どおりにすることができます。

乳房再建の方法

 スキンスペアリングマステクトミーでは、乳頭や乳輪を含めたほとんどすべての皮膚を残し、下にある乳腺組織のみを切除します。

従来は、乳頭はがんが浸潤しやすい箇所と考えられ、乳房とともに切除することが安全と考えられていました。

しかし現在では診断技術も上がり、乳頭に浸潤する前に早期発見ができるようになったことから、他の皮膚と一緒に残すことが可能となっています。

乳房の再建には、まず乳腺組織の摘出時にバッグを皮下に挿入し、少しずつ生理食塩水を入れながら皮膚を拡張させていく「ティッシュ・エクスパンダ―法」が一般的です。

十分に皮膚が伸びた後で、シリコンバッグなどのインプラントと入れ替えます。乳房を切除した時と同じ、ワキ下から挿入しますので、新たな傷はできません。

温存術が難しい患者さんにとって、できる限り自然な形で乳房を再建できることは、精神的にも大きな意味合いがあると考えられます。

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