乳がんの分子標的治療

乳がんの治療法

乳がんの分子標的治療

乳がんのガイド

乳がん分子標的治療について解説しています!

 がんにおける分子標的治療とは、がん細胞のもつ特徴的な物質のみを「狙い撃ち」する治療法です。乳がんでは主にトラスツズマブ(ハーセプチン)という治療薬を用います。

抗がん剤は一般的に、正常な細胞まで傷つけるリスクがありますが、分子標的治療薬を投与することによって、がん細胞のみを効果的に攻撃することが可能です。

分子標的薬:トラスツズマブとは?

  がん細胞は正常な細胞と異なり、際限なく増殖を続けるという特徴をもっています。この仕組みの研究が進むにつれ、増殖するのに必要な物質がいくつか特定されてきました。

乳がん治療に広く用いられる分子標的治療薬、トラスツズマブは、がん細胞が増殖するのに必要な物質を取り込むための「HER2タンパク」という受容体を攻撃します。

そのため、HER2タンパクを表面にもっているがん細胞にのみ効果をあらわします。

HER2タンパクを豊富にもつ「HER2陽性」と呼ばれるがんは、乳がん全体の約4分の1とされています。

HER2陽性かどうかを調べるためには、手術前なら患部に針を刺す「針生検」で採取した組織、手術後は切り取った病巣の組織で「ハーセプテスト」を行います。

分子標的治療薬の使い方と副作用

 トラスツズマブは点滴薬として投与され、術後の再発予防を目的とする場合はおよそ3週間に1回1年の間行います。

しかしHER2陽性の乳がんでも、中にはトラスツズマブが無効のケースも存在するため、他の分子標的治療薬である、経口薬のラパチニブ(タイケルブ)を使用する場合もあります。

ラパチニブは、既に進行したがんや、再発・転移した乳がんにも効果が認められています。

他にも、ベバシズマブ(アバスチン)という点滴薬があり、がん細胞の産生に必要な「血管増殖因子」を狙い撃ちします。

抗がん剤ほどではないにせよ、ある程度の副作用は分子標的治療薬にもあります。

トラスツズマブの場合は、主に投与を開始した直後に、発熱や頭痛、咳、めまい、吐き気などの症状がみられます。

初めて受ける患者さんの4割ほどが副作用を訴えますが、重篤な症状になることはほとんどなく、次回以降に起こることも稀です。

分子標的治療は、抗がん剤と比べると、軽い副作用で済む点が大きなメリットです。

がん情報カテゴリページ一覧

スポンサードリンク

ページの一番上へ
サイトのTOPページへ