乳がんの乳房温存術

乳がんのガイド

乳がん乳房温存術について解説しています!

 乳がんの外科手術の中でも、がん細胞周辺を最小限に切除し、乳房を残す方法を「乳房温存術」といいます。

患者さんの精神面を考え、現在ではなるべく温存する方向に来ており、全手術の半数を占めるまでになりました。

温存術のできる乳がんとは?

 温存術が選択できるかどうかは、腫瘍の大きさや広がり方、患者さんの状態などによります。一般的には、以下の条件が目安となります。

1.腫瘍の大きさが3センチ以下である

3センチを超えると、乳房の形を崩さずに切除するのが難しくなるためです。しかし胸に大きさがある人の場合は、腫瘍が4センチほどでも温存術が適用されることもあります。

2.腫瘍が1つである

ただし、同じ部位に固まって2・3個ある場合は、まとめて切除できるケースもあります。

3.がんが広く浸潤していない

広範囲に広がっていると、温存術は難しくなります。

4.放射線治療が受けられる

温存術は、術後の放射線治療がセットになるためです。

温存術では、残った乳房に、取りきれなかったがん細胞が残っていると考えるのが通常です。再発を防ぐため、手術の約2週間後から放射線治療を開始します。

再発のリスク

  術後の放射線治療を受けた患者さんでは、受けなかった患者さんと比べて2倍近くも再発リスクが低くなることが分かっています。

しかし完全に心配がなくなるわけではなく、放射線治療でも死滅できなかった、目には見えない小さながん細胞が後で成長することもあります

また、残った乳腺に新たにがんができる可能性もありますし、乳頭近くが赤く腫れる「炎症性乳がん」として再発するケースも見られます。

乳房を残すことには、こういったリスクがあるのも事実ですので、医師の指示にしたがい、かならず定期的に検診を受け、再発の有無をチェックする必要があります。

とはいえ、完全に根治できるという保証がないのは、全摘術の場合も同じです。審美的、精神的な面からみても、温存術で対応できる段階であれば、そちらを選択する患者さんが多く見られます。

がん情報カテゴリページ一覧

スポンサードリンク

ページの一番上へ
サイトのTOPページへ